10分でできる!カーエアコンが突然冷えなくなった時のマグネットクラッチリレー交換

車-メンテナンス
突然エアコンが効かなくなった時の対処法

はじめまして。
車のメンテナンスは「簡単ならできるだけ自分で、費用を抑えて直す」を20年以上続けているぴろくりんといいます。

車のエアコン故障でお困りではないでしょうか?

私は、真夏のドライブ中に突然エアコンが効かなくなってしまいましたが、リレー交換(部品代 約1,800円)だけですぐに直りました

下記のような症状の場合は、あなたの車もすぐに直る可能性があるので、ぜひ下の記事をチェックしてみてください‼

この記事は下記のような場合におすすめです。

  • さっきまで絶好調だった車のエアコンが突然効かなくなった
  • 「冷風が出て快適だったのに、いつのまにかぬるい風になる」症状が度々繰り返される。
  • エアコンコンプレッサーマグネットクラッチのリレー交換履歴が不明なので、換えておきたい。

上記の場合、故障原因は「マグネットクラッチ本体」又は「リレー」の可能性があります。

  • 「マグネットクラッチ本体」が原因の場合だと、中古部品を使ったとしても工賃含め1万円以上はかるくかかると思います。(過去の実例ですが、軽自動車で2.5万円でした)
  • 「リレー」が原因の場合だと、「部品代 約1,800円 + 工賃」です。

まずは
「修理代がいくらか知りたい」 「暑いから早く直したい」 と思いませんか?

そこで原因切り分けのためにも、まずは部品代が安く作業も簡単な「リレー」の交換をおすすめします。(リレーなどの消耗品はいずれ交換するものなので、予防整備の意味でも交換しておいたほうがいいと思います)

約10分の簡単作業なので、初心者の車メンテ第一歩としてもおすすめです!
「修理屋さんに依頼する前に、自分で試してみようかな⁈」と思った方は、私が実施した以下の修理内容をご覧ください。


今回は、「スズキ MRワゴン MF22S 平成18年式」でご説明します。

スズキのMRワゴン(MF22S)

事前準備

基本的に、工具不要です。

ただ、以下を用意しておくと作業しやすいです。

  • 滑り止め付きの手袋 (ケガ予防にもなります)
  • 小さめのマイナスドライバー (リレーを外す際に、あると便利です)
手袋とマイナスドライバー

作業手順

<ご注意>
走行後などでエンジンルーム内が熱い時はヤケドのリスクがある為、エンジンが冷まってから実施することをおすすめします。

ヒューズボックスとリレーの位置確認

まずはボンネットを開けます。
エンジンルーム内の右奥に見える黒いヒューズボックスのフタを開けます。(ボックス前面のツメを押すと、フタを上方向に取り外せます)

MRワゴン(MF22S)のエンジンルーム

取り外したヒューズボックスのフタの裏側で、リレーの位置(画像の赤マル印)を確認します。
「A/C CPSR」と書かれている箇所が、今回交換するリレーです。
※車種によっては「A/C CPSR」の表記が異なる可能性もあります。

MRワゴン(MF22S)のヒューズボックスカバー

マグネットクラッチリレーの交換

手前右端のリレー(赤マル部分)を取り外します。

MRワゴン(MF22S)のヒューズボックス

リレーは差し込まれているだけなので、真上方向に引き抜くだけで外せます
※この時、滑り止め付きの手袋があるとつかみやすいです。
※もしも固くて抜きづらい場合は、リレーボックスとリレーの隙間をマイナスドライバーでこじると外しやすいです。

取り外したリレーは、DENSO製の「156700-2480 12V」です。
これと同じもの(又は同等品)を付け替えたら、リレー交換完了です。

スズキ MRワゴンのマグネットクラッチリレー(DENSO製 156700-2480 12V)

リレーは、お近くの「自動車部品店」で購入できますよ。(リレーなどの消耗品は大抵在庫があります)
※ディーラーや修理工場などでも購入できますが、在庫有無の確認をしてから出向いた方がいいと思います。

あとは、エアコンが冷えるか動作確認しましょう。

動作確認

エンジンを始動し、車内でエアコンON (A/CボタンがONになっていることを確認)します。
耳を澄ますと、数秒以内にエンジンルーム側から「カチン」と音が聞こえ、その後冷たい風がでてきたら修理完了です。「リレー交換」だけで直ってよかったですね。

エアコンコンプレッサーマグネットクラッチの動作確認

こちらは補足情報ですが、
マグネットクラッチの動きを知っておくと、正常動作かどうかの原因切り分けがしやすいのでご紹介します。

エンジンルーム内の左手前側の下部に見えるのが、エアコンコンプレッサーのマグネットクラッチ(画像の赤マル印)です。

MRワゴン(MF22S)のエアコンコンプレッサー

マグネットクラッチの拡大図です。

MRワゴン(MF22S)のマグネットクラッチ拡大図

以下が、正常なマグネットクラッチの動作です。

  • エアコンOFF時(マグネットクラッチに電気が通っていない時)は、黄色矢印部に2~3ミリ程度隙間があり、マグネットクラッチのサイド部(赤色矢印側)は回転しません
  • エアコンON時 (マグネットクラッチに電気が通った時)は、黄色矢印部の隙間がなくなり、マグネットクラッチのサイド部(赤色矢印側)が回転します

先ほど、耳を澄ませて「カチン」と聞こえたのは、マグネットクラッチが正常作動した際の音です。

もし、リレー交換をした後もマグネットクラッチが作動しない(=冷たい風が出ない)場合、残念ながら原因は「リレー」ではなく「マグネットクラッチ本体」の可能性がとても高いです
※ごく稀に車内の「A/Cスイッチ」故障の場合もありましたが、経験上では「マグネットクラッチ本体」の故障の方が多かったです。

(今後タイミングをみて、「マグネットクラッチ本体の修理」の記事も掲載したいと思います)

まとめ

今回は「マグネットクラッチリレー交換」のご紹介でした。

いかがでしたか?
車の修理は、やってみると「あれ⁈ これだけで直るんだ!」と意外に簡単な作業もあります。

一度経験しておくと、「自分で直せた」という自信につながりますし、車を乗り換えてもきっと役に立ちますよ!

今後もクルマ好きの方々にとって有益な情報をお届けしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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